columnコラム

2018.10.10

現金管理 その1

 

医院でクレジットカードや電子マネーでの支払に対応しているところは、

まだ少数派だと思います。

つまり、窓口一部負担金の殆どは現金による回収となることから、

現金管理が必要となってくるのですが、この「現金管理」のレベルは

医院によって差があるようです。

そもそも、現金管理の目的は日々の収入の正確な把握にあるのですが

管理体制が整備されていないと、正確な収入を把握することができません。

 

個人医院の場合、保険収入に関して言えば「年間総点数=年間収入」としてしまえば

現金管理ができていなくても、正確な年間収入を把握することは可能です。

では、何が問題なのでしょうか?

上記のように「年間総点数=年間収入」とするためには、

日々若しくは月々の収入額を合計した金額と年間総点数から導き出した

年間収入との差額を調整する必要が生じます。

 

例えば、「年間総点数から導き出した年間収入」を「A」とし、

日々若しくは月々の収入額を合計した年間収入を「B」としたとすると、

以下のような処理になります。

 

【「A」>「B」の場合】

「年間総点数から導き出した年間収入」というのはあるべき収入なのですが、

そのあるべき収入よりも日々若しくは月々で入金された収入額を

合計した年間収入の方が少ないということになります。

この場合、不足分は事業主勘定として、院長が得たものとして

処理されることになります。

 

実際は、院長が得ていないにもかかわらず・・・

不足分が生じる主な理由は以下の通りです。

①現金過不足(患者に対するおつりを誤って多く渡した)があった

②知り合いの患者なので窓口一部負担金をもらっていなかった

③窓口一部負担金の未回収分があった

④盗難・横領等の不正があった

 

【「A」<「B」の場合】

「年間総点数から導き出した年間収入」というのはあるべき収入なのですが、

そのあるべき収入よりも、日々若しくは月々で入金された収入額を合計した

年間収入の方が多いということになります。

この場合、超過分は事業主勘定として、収入計上が誤っていたもの

として処理されることになります。

 

実際には、入金があったにもかかわらず・・・

超過分が生じる主な理由は以下の通りです。

①現金過不足(患者に対するおつりを誤って少なく渡した)があった

②前年以前の窓口一部負担金の未回収分の入金があった

 

このように、現金管理ができていないことによるツケは

院長が払っていることになるのですが、

受付で適正な管理をしていれば、そのツケは今よりも少なくなるはずです。

 

適正な管理方法については、「その2」で解説しようと思います。