columnコラム

2018.11.07

棚卸高は計上されていますか?

 

病医院での棚卸管理をどのようにすすめていくかは、

経営数値の精度をどの程度追求するかによって変わってきます。

 

棚卸高は財務諸表上は「期末棚卸高」という勘定科目によって計上されていて、

その金額が大きければ利益は多くなり、その金額が小さければ利益は

少なくなるという性質を持っています。

 

棚卸高というのは、「前期から繰り越された在庫」と「当期仕入れたもの」

のうち実際に使った金額を算出するために実施します。

つまり、「未使用で残っているもの」を数えることで

当期使用した金額を逆算するわけです。

 

年1回の決算時のみ財務諸表を作成しているような病医院であれば、

元々経営数値に対する優先順位は低いと思われるので、

「そんなものかな」ということになるのですが、毎月、試算表を

作成しているような経営数値に対する優先順位が高い病医院であれば、

気を付けるポイントはいくつかあります。

 

院内処方の医院で、毎月試算表を作成しているのであれば、

試算表の「棚卸高」が計上されているかどうか確認してみましょう。

仮に、計上されていないようであれば、その試算表の精度は

あまり高くないということになります。

 

実際に毎月棚卸をしていないので「棚卸高」は計上できないのでは・・・

と思われている院長も多いのですが、そこは、「概算棚卸高」を

計上することで良いと思います。

 

「概算棚卸高」は前期決算の粗利益率に基づいて算定することが可能となります。

なお、会計ソフトによって、期末棚卸高の計上方法が異なるので要注意です。

 

「概算棚卸高」を計上している場合でも、隔年の薬価改正年に関しては、

4月以降は暫定単価となっていますので、仕入れ単価が確定した月末には

棚卸を実施して導き出された薬価改定後の粗利益率で「概算棚卸高」を

計上するようにしましょう。