columnコラム

2019.02.06

事業承継は自然には成立しません。

 

「相手は見つかったんだけれども、1年たっても話が前にすすまない」と

ご相談に来られたのは勤務医の方でした。

 

当事者間の事業承継が前にすすまない主な理由は以下のとおりです。

①条件面がおおまかすぎる。

②詰めないといけないポイントを放置している。

③上下の人間関係にある。

 

もし、譲渡側が話を持ち掛けたのであれば、話が前にすすまないのは、

譲受側としては条件面で不満な点や不明な点が多いことが考えられます。

ただ、そのことを口に出すことは憚られることから、譲渡側に察してほしいと

考えているのです。

 

条件面や確認したい点があれば言ってほしいと伝えているのに・・・

と譲渡側は思うかもしれませんが、譲渡金額や採算性などのお金に関する

事項について話す(=交渉する)ことに関しては抵抗がある方が多いように思います。

 

元々、開業志向の先生で継承開業を選択された方であれば、ある程度、

お金の話もできると思いますが・・・

勤務医の方が開業医の方から「考えてもいなかった継承開業」のお話があった場合、

上記のような状況に陥ることは、往々にしてあります。

 

今回、相談に見えられた先生は、譲渡側の顧問をされている士業の方から

「継承後の顧問契約を継続しなければ譲渡価額は高くなるかも」と言われて、

継承自体に不安を感じて諦めることになりました。

 

当事者同士や一方だけの利害関係者である顧問士業の方が継承開業に

関わっている場合、ちょっとしたことでお話は破談となります。

 

今回のケースは、譲渡側の顧問をされている士業の方は

恐らくもう少し違うニュアンスで話をされたのではないかと推察するのですが、

当事者の先生がそういう意味に受取ってしまったため、万事休す・・・です。